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子どもに会えないまま4年間…児童相談所の面会制限は「違法とはいえない」と東京地裁



ニュースサイト東京新聞デジタル
ニュースのURLhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/317542
ニュースの配信日時2024年3月27日 06時00分
関連する児童相談所東京都品川児童相談所

ニュースサイトからの引用:
 東京都品川児童相談所が一時保護した子ども2人との面会を不当に制限したとして、母親と祖母、子ども2人が都に計2530万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であり、伊藤正晴裁判長は「違法な面会制限と言えない」として請求を棄却した。

◆虐待の疑いで一時保護 裁判所の判断は…
 児相は2019年2月、当時5歳の長男が虐待されている疑いがあるとの保育園の通告をきっかけに、当時2歳の長女とともに2人を一時保護した。その後、家裁は父親による虐待を認め、2人は20年10月に児童養護施設に入所。祖母が2人に初めて面会したのは一時保護から2年6カ月後で、母親は4年後だった。

 判決理由で伊藤裁判長は、母親が21年7月まで児相に明確に面会を求めなかったとして「面会制限をやむを得ないと認識していた」と認定し、一時保護や施設入所中に面会を求めたという母親らの主張を退けた。長男は児相スタッフに「優しくなったお母さんに会いたい」と発言していた点についても、判決は「留保のない面会希望とは認められない」と指摘し、面会制限に問題はないと結論づけた。

◆母親「文句を言う回数が足りないと言わんばかり」
 判決後に記者会見した母親は「子どもに会いたいという気持ちを踏みにじられた」と涙ぐんだ。原告代理人の井上裕貴弁護士は「児相には口頭や文書を含めれば何十...
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N286 さん: 2024/11/21
このニュースは、次のニュースの続報です。
面会制限された親の児相側提訴相次ぐ…虐待無関係でも4年近く会えない例も
母と子がお互いに会いたいと言っているのに、4年という長い時間、母親と子供が引き離されて、勇気を出して声をあげても、救済されませんでした。
「祖母が2人に初めて面会したのは一時保護から2年6カ月後で、母親は4年後」
まったく関係無いはずの祖母がなぜ会わせてもらえないのか、それがなぜ違法ではないのか。
その理由は「(母親は)面会制限をやむを得ないと認識していた」、「一時保護や施設入所中に面会を求めたという母親らの主張を退けた」です。
裁判官が作り出した、この訴えを棄却するストーリーは、「祖母や母親は当時、面会制限を仕方がないことだと納得していた。そもそも児相に面会を求めなかった。だから、会わせなくても違法ではない」、ということなのだと思います。
長期の面会制限そのものがOKだという判断をしたわけではないです。
この母親の苦しさ、悔しさ、子供の苦しさ、悲しさ、そういったものを児相職員や裁判官は感じないのでしょうか。
結果は残念でしたが、この訴訟で不当な親子分離がいかに親子を苦しめているかを明らかにしたことは意味がありました。
また、親からの面会の希望は証拠を残しておかなければならない、ということも分かりました。
 

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