児相職員と敵対せずに極力指導に従う
子供が一時保護になると、児童相談所は保護者と面接を行います。(児童相談所では、児相職員と保護者の面談を「面接」、保護者と子供の面談を「面会」といいます。)
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一時保護を迅速に解除して子供を家庭に戻すには、保護者は児相職員と敵対することを避けて、児相職員の指導に極力従う必要があります。子供を施設入所させるなどの絶対に同意できない指導を除き、極力、児相職員の指導には従うようにします。
※ | このページでは子供を家庭に戻すことを最優先にしています。 児相職員の指導に従わなければ子供が帰ってこないという現在の運用を肯定するものではありません。 |
※ | 「児相職員の指導に従う」といっても「していない行為そのもの」を「した」と認める必要はありません。 ただし「した行為」を「それは虐待だった」と認めることは子供の家庭復帰のために重要です。 |
※ | 子供の施設入所への同意を求められた場合、同意するのはメリットとデメリットがあるため、慎重な判断が必要です。 |
児相職員と敵対してはいけない理由
「児相と敵対すると親子断絶される理由21」で詳しくご説明したとおり、児相職員と敵対して指導を拒否した場合、一時保護の解除が遠のきます。施設入所になる可能性が高くなってしまいます。子供の家庭復帰を目指すなら、児相職員と敵対することは避けねばなりません。児相職員からの指導は、どうしても受け入れることが難しい場合は別として、できるかぎり従うことで、一時保護の解除が近づきます。子供の救出のために、耐えるしかありません。
一時保護後の4つのパターン、目指すパターン
一時保護後、児相職員と敵対するか否か、一時保護が解除されるか否かで次の4パターンに分かれます。
児相職員と敵対しないパターン(①と②)では一時保護が解除される方(①)が多くなります。児相職員と敵対するパターン(③と④)では一時保護が解除されない方(④)が多くなります。児相職員と敵対しなければ必ず一時保護が解除されるというわけではありませんが(②のパターンもあり得る)、敵対した場合、一時保護が解除されないパターン(④)に陥る可能性が高いことを忘れてはいけません。
子供を救出するならば上記の①のパターンを目指すのが基本です。上記の③のパターンで子供を救出するのは、①のパターンよりも困難です。そのため、まず①で子供の救出を目指し、それができなかった場合に限り③を目指します。
面接の時に取るべき態度
児相職員との面接は落ち着いて対応することが求められます。例えば次のような態度が望ましいと考えられます。
- 挨拶等、社会人としての通常のマナーを守る。
- 児相職員の話を遮らずに、最後まで聞く。
- 児相職員の発言や指導内容をメモする。(指導に従う態度を見せる。)
- 児相職員の話に反論しない。(納得できなくても「反論」はせず「質問」をする。別途説明します)
- 落ち着いて話をする。大きな声を出さない、威圧的な話し方をしない、等。
逆に担当となった児相職員がこれらを守れない人間である可能性もあります。児相職員の不遜な態度が目に余るようであれば、それは指摘しても構いません。大切なのは保護者側が落ち着いて対応することです。
原則として児相と敵対しなければ子供は帰ってきます
児相職員と敵対せずに「家庭復帰の適否を判断するためのチェックリスト」をクリアすれば一時保護は解除されます。チェックリストをクリアするために、保護者が児相と敵対しないでいられるかは、重要なポイントです。児相職員は、そこを見ています(そこをチェックして採点し記録に残します)。「一時保護中も、自宅に戻った後も、児相とは敵対せずに指導に従う」ということを児相職員に伝えると、一時保護は確実に解除に近づきます。
児相職員は保護者との面接で「子供を帰さない理由」を探しているのだ、と考えます。児相職員に「子供を帰さない理由」を与えないことです。児相と敵対すると、そのことが「子供を返さない理由」にされてしまいますので、敵対は避けるべきなのです。
一時保護が長引く場合…
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